【番外編】【フィクション】
こんにちは!素人ミステリー作家のせしおです。
密室殺人の後編です。(前編はコチラ)
あなたは犯人わかりましたか?
妻には簡単に見破られました。
私は、せし郎。名探偵だ。
(おっと、始まったんだな。)
今回の事件は、とある屋敷で起こった。
被害者は屋敷の主。千蔵さん、57歳。
何者かに刃物で刺された密室の事件だ。
たっぷり睡眠を取って、持ち前の推理力を取り戻した名探偵せし郎は、容疑者である被害者の子供達3人を、居間に集めた。
(でました!容疑者全員集合での推理披露パターン!)
せし郎:千蔵さんは、昨夜、病院で死亡が確認されました。
ご愁傷さまです。
太郎さんと、次郎さんは一緒に部屋に入ったんだったね。
本当に中には、千蔵さん以外に誰もいなかったんだね。
太郎:おそらく。
次郎:犯人がいるかもしれないと思って、部屋を見回したから、間違いないよ。
せし郎:これで、三郎さんが部屋に潜んでいて、後から合流したように見せかけたという可能性はなくなったわけだ。
三郎:俺はそんなことしてないよ。
せし郎:これではっきりしました。
犯人は太郎さんですね。
太郎:なにっ!証拠はあるのか。
せし郎:太郎さん、あなたは、鍵を居間に取りに行ったと言いましたね。
でも、次郎さんが駆けつけたとき、あなたはすでに鍵を持っていた。
本当は鍵を閉めて逃げようとしていたのではないですか?
次郎さんに見つかって、慌てたはずだ。
そこで、鍵を開けているふりをしたんですね?
太郎:・・・。
そうだよ、僕が犯人さ。
親父が遺産を全部、三郎に遺すとか言い出したから、つい・・・。
せし郎:私は、千蔵さんの古い友人ですが、彼は言ってましたよ。
太郎と次郎は、自ら生きていけるから大丈夫だって。
三郎は、売れるかわからないミュージシャンが夢だから、支援してやりたいってね。
太郎:そんな・・・。
信じてくれてたなんて・・・。
せし郎:実は、千蔵さんは無事なんだ。
まだ意識は戻ってないけど、命に別状はないそうだ。
騙して悪かったね。
お金よりも大事なものに気づいてほしくてさ。
これから、またやり直せるさ。
親子だろ。
名探偵せし郎 〜密室殺人〜 【完】
以上です。
ポンコツ作家でしたね。
暇つぶしぐらいにはなったでしょうか。へー、なるほど。心が広いですね!優しすぎます!
引き続き、最高の一日を。