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こんにちは!研究者せしおです。
いつも応援ありがとうございます。
働き方改革の目的は、『会社の利益』と『従業員の幸せ』の両立です。
今の業務を効率化(正確には高効率化)すれば、時間的余裕ができて、楽しい仕事が増え、仕事の質も上がると誤解してませんか?
これは、僕も一度はまったワナです。
僕が担当した業務改善プロジェクトがありました。
提案書や報告書のフォーマットを作るというものです。
数値目標として、やっちゃいがちなのが、○○時間削減というものです。
そして、次は会議を効率化しようというプロジェクトが始まります。
また、数値目標として、○○時間削減が掲げられます。
あなたは、これらのプロジェクトはいいことだと思いますか?
人間って、同時には1つのことしか考えられないんです。
特に大きな組織ほど、情報伝達が一方通行になり、物事を複雑に捉えることが難しくなります。
効率化を求めると、単純に効率化が正義になります。
他のことに目がいかなくなります。
すると、
すぐにカタチになる数値目標達成を求めて、深く考えなくなる。
仕事の成果を見なくなり、質より、かかった時間(数値)ばかり気にするようになる。
無駄な会議をなくす風潮になり、雑談しにくくなる。
人の時間を奪うことが悪となり、わからないことがあっても人に聞きにくくなる。
結果として、仕事の質もコミュニケーションのしやすさも下がり、
『会社の利益』と『従業員の幸せ』の両方を失います。
嘘のような本当の話です。
でも、ご安心ください。
簡単な解決策があります。
先に『効果(質)』を考えてから、それ以外を『効率化』するだけです。
当たり前のようで、優等生な人ほど忘れがちな視点です。
なぜなら、『効果』より『効率』の方が短期的に数値化しやすいからです。
(また出ましたね、『数値の魔力』)
1ヶ月後、
部下:先月より、○○時間減らせました!
上司:よくやった!
その1年後、
部下:なぜか利益が減りました。。。
上司:え?なんで??
こうならないように、気をつけましょう。
本日のおさらい
先に『効果』を考えてから、『効率化』する
(毎回言わないと、絶対に効率化に走ります。絶対です!)
以上です。
今日も最高の一日をお過ごしください!