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こんにちは! 研究者せしおです。
サピエンス全史、シリーズ第5回です。
今日のキーワードは「遺伝子」
まずは本の内容から。(意訳しています)
つい1万年前くらいまで、人間は狩猟採集をして暮らしていました。
つまり、野生の動物を食べ、野生の植物を食べていました。
遺伝子的には、現代の人間と数万年前の狩猟採集の時代の人間とほとんど同じと考えられているようです。(諸説あるかもしれません)
農業が発展して、産業が発展したのは人類やホモ・サピエンスの歴史からしたらほんの最近のことです。
劇的な環境の変化に遺伝子の変化が追いついていないのだと思います。
狩猟採集の時代には、食べ物の不足している状態が普通でした。
なので、食べ物が目の前にあれば、食べたくなる遺伝子にプログラムされています。
高カロリーなものを好んで食べるようにできています。
農業と機械が発達した現代では、食べ物を豊富に手に入れることができるようになりました。
遺伝子的には食べたくても、食べすぎは健康に良くないと知っています。
遺伝子に組み込まれていなくても、人間は知識や習慣によって行動を取れるようにできています。
動物としてはすごいことです。
とはいえ、この機能は完璧ではありません。
劇的な環境や行動の変化に遺伝子を置いてけぼりにしているため、様々な葛藤を生じているように思います。
多かれ少なかれ、本能と知能の間で葛藤を続けています。
ここからは僕の話。
通常の動物は突然変異を繰り返して遺伝子的に進化するものだと思います。
一方で、僕達ホモ・サピエンスは知識によって行動を変えることができます。
おそらく一万年前の人間が現代に生まれ、現代人と同じ教育を受ければ、難なくスマホを使いこなすことでしょう。
僕自身、親世代とは異なる環境で育ち、携帯からスマホへ渡り歩きました。
僕の子供達の世代は、2歳か3歳くらいからスマホを触り、読み書きを覚える前にタッチパネル操作して遊びます。
考えてみたら、遺伝子が変わってないのに、行動を変えることができるというのはすごいことですね。
一方で、遺伝子的な本能と、知識との葛藤が生じている。
感情と理性のようなものでしょうか。
どちらも大切にしながら、うまくバランスや調和を取っていきたいです。
話はそれますが、僕は胃腸が弱くて寒がりです。
狩猟採集時代に生まれていたら、真っ先に淘汰されるような存在だと思っています。
現代の日本に生まれることができて、とても良かったです。
狩猟採集の時代のことを想像しながら本書を読むと、改めてそう思います。
以上です。
今日も最高の一日を!