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こんにちは! 研究者せしおです。
社会学の話。
社会問題は客観的に存在するわけではない。
様々な問題の中から、特定の問題に対してクレイム申立て活動が起こり、人々に認知されることで社会問題となる。
現実として見える社会は、既にメディアなどの社会的な介在を経ている。
社会問題とは、客観的なものではなく、介在者や受け手による主観的なものである。
ここからは僕の話。
地球温暖化や貧困やジェンダーの問題。
これらは、現代において共通認識された社会問題と思います。
広く認知されていない社会問題も数多く存在するはずです。
僕の仕事は地球温暖化の問題にアプローチするものです。
一方、その裏では他の社会問題にアプローチする機会を損なっていると捉えることもできそうです。
1人の人間の頭で理解できる物事は限られています。
社会で共通認識できる物事はもっともっと少ないかもしれないです。
何を社会問題として、何を社会問題としないか。
簡単に選んだり、優先度を変えたりできるものでもありませんが、選ばれなかった問題が数多くあるということも頭の片隅には入れておきたいと思いました。
↑ ハウス内のCO2を少し増やすと、トマトが良く育つらしいです。とはいえ、ビジネスとして成立させることは簡単ではなさそうです。
たとえば、僕は製造業の会社に勤めています。
日本の製造業は戦後、華々しく世界経済を牽引したと言われています。
しかし、現代では欧米や中国のIT企業が脚光を浴びている印象です。
ここで、日本の製造業をどのように復興させるかという問題にフォーカスしてしまうと、製造業以外の産業を立ち上げようなどの考えが持ちにくくなりそうです。
主語を日本の製造業にするか、日本にするか、人間にするか。
改めて、誰の何を問題とするのかは、大切な視点と思いました。
以上です。
今日も最高の一日を!