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こんにちは!研究者せしおです。
心理学の本を読みつつ、そこに書いてあるキーワードについて僕なりに考えてみたいと思います。
今日のキーワードは「劣等感」
劣等感。
人と比べて、自分が劣っていると思う感覚。
劣等感と聞いて、あんまり良い印象はありません。
でも、なんらかの意図があって人間に備わっているのだと思います。
おそらく人間から劣等感をなくしたら、正常に機能しないのではないでしょうか。
劣等感のポジティブな側面の1つは、努力を促すことだと思います。
狩猟の時代で言えば、筋力を付けて狩りをうまくするとか。
農業の時代で言えば、知恵を付けて農地をうまく耕すとか。
現代で言えば、勉強をしていい会社に入るとか。(ちょっと古いか。。。)
もちろん物事には裏表があって、劣等感にネガティブな側面もある。
努力ではなく、怒りや権力で他者の上に立とうとしたり。
コンプレックスに耐え切れず、精神的に病気になったり。
ここからは僕の話。
表立って意識はしていなかったものの、心の奥底では劣等感と共に生きてきたような気がします。
僕が研究者になった理由。
それにも劣等感は大きく影響していたと思います。
僕は高校まで少し田舎で、自分は勉強できると思い込んでのほほんと育ちました。
大学に入ってから状況は一変。
勉強についていけない。。。
そんな劣等感からか、逃げるようにテニスサークルに没頭。
大学4年生になって、研究室に所属。
同じ研究室に配属された、とても頭のよい同級生。
ところが、ここから状況が好転。
研究という答えのない世界では、学力が全てではなく、かろうじて自分が活躍できると実感。
わからない現象を自分なりに考える。
それはたまたま僕の好きなことでした。
とはいえ、研究者としてトップを目指せるほどの能力はないと判断し、企業に就職。
現在に至ります。
学業を極めるのは至難の業ですが、脱CO2と化学工学をかけ合わせた狭い分野の研究開発なら、自分の存在意義をいくらか感じられる。
僕の中の劣等感。
自分の好きなことにたまたま出会えたこと。
そして、自分の身の丈に合った仕事に落ち着いたこと。
そうやって、劣等感を少しコントロールすることで、楽しく学んだり楽しく仕事をやれているのだと思います。
適度な劣等感と共に生きる。
以上です。
今日も最高の一日を!