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こんにちは!研究者せしおです。
趣味でこの幸せに関するブログを書いておりますが、僕の本業は製造業で化学工学系の研究者です。
脱CO2関係の化学プラントの研究開発をしてます。
今日は化学と生物の話。
僕の所属する部署では化学と生物を扱っています。
身近な化学反応といえはガスコンロ。
ガスを燃やして熱に変える。
その熱で水を温めて沸騰させる。
身近な生物反応といえばヨーグルトやアルコール除菌。
人にとって良い菌を増やす。
悪い菌やウイルスを減らす。
会社の中で化学や生物に関するお困りごとがあればウチの部署に相談くださいという感じ。
あるいは、新しい化学プラントや生物プラントを開発したりしています。
1つの部署なのですが、僕の中で化学と生物は全然違います。
時間と再現性が全然違う。
研究といっても、分野が違うと考え方が全然違ったりするもの。
どちらが優れているとかではないです。
化学反応は短時間で起きて、毎回同じことが起こるイメージ。
一方、生物反応は数日とか数ヶ月とかかかることもよくあるし、毎回違う結果になったりします。
水処理では目に見えない無数の微生物が活躍したりします。
人間や海の生き物にとって有害な物質を食べてくれる微生物を飼って、無害な物質にしてもらったりします。
微生物には寒がりのやつや暑がりのやつもいるし、悪いやつが入ってきて良いやつが死滅しちゃったりします。
自然淘汰が起きまくります。
僕は化学(工学)が専門ですが、人の幸せっていうのは生物の方がより近い感じがします。
数ヶ月とかで考え方が変わったりします。
同じことをやっても、時と場合によって幸せになったり不幸になったりします。
化学は数百℃だったり数十気圧だったりで難しいところはあるのですが、再現性が高いので実験結果は概ね正しい。
ですが、生物は再現性が低いので実験結果があっても可能性があるぐらいの曖昧な結論になったりします。
心理学や幸せの科学的なものは、生物と同様に実験結果があろうとも可能性があるくらいで捉えた方がよいと思います。
生き物ですからね。
環境によっても違いますし、個人差も大きいです。
ビジネスではお客さんなどの人間を対象とします。
人間というのはとても複雑な生き物なので、実験のやり方次第で感情が左右されて結果が変わったりします。
有名な話では照明を明るくしたら工場の生産性が向上し、暗くしても向上したという矛盾する実験結果。
実験を行なっているという心理状態が生産性を向上させたと考えられています。
もし、明るくした実験しかしていなかったら、照明が生産性を向上させると結論付けていたかもしれません。
研究者といえど、仮説検証していく中で信じたい実験結果を信じてしまうもの。
間違いをたくさんする生き物です。
科学的なデータは人が作ったもの。
疑いの目で見るのが基本。
生き物(人を含む)のデータは特に人間の解釈や思い込みが入るのでご注意を。
以上です。
今日も最高の一日を!