幸せに生きるための、たった1000のこと

〜幸せのヒントブログ〜

平等の先の罠

【1000個中の 472個目】

 

こんにちは!研究者せしおです。

今日のキーワードは「平等」

 

 

まずは社会心理学の話。

特権階級が破壊されると、人々は万人による競争にさらされる。

不平等が社会の常識であれば、人々は著しい不平等に気づかない。

不満も少ない。

 

 

一方で、ほとんどが平等になると、人々は小さな不平等に傷つくようになる。

不平等が解消されていくと、人々はより一層平等を求め、不満は増大する。(という説)

 

 

平等な社会になっても、人の能力は異なり、格差はなくなることはない。

人々の不満は、周りの人との比較、つまり劣等感にある。

その劣等感を隠して正当化するために、社会のルールがおかしいのではないかと、責任を転嫁する。

 

 

人々は自分の劣等感を引き受けることができない。

そして、何かしらの不平等を生み出し続ける。

 

 

ここからは僕の話。

平等について考えさせられます。。。

 

 

僕は今、人生初の大河ドラマを見ています。

主人公は渋沢栄一。

生まれは百姓。

藍染めの農家から始まります。

 

 

生まれが百姓だったり、武士だったりで身分が異なる階級社会。

現代の感覚では理不尽だなと思います。

でも、それが普通であれば特段の不満はなかったかもしれません。

本当のとこはわかりませんけど。

 

 

僕は会社の中で働き方改革に取り組んでんでいます。

階層を少なくし、上下関係をフラットにしていこうという流れ。

深く考えることもなく、正しいことだと思い込んでいました。

 

 

上下関係が当たり前と思っている人ほど不満は少ないというのも社会心理の1つ。

とはいえ、一旦ある程度の平等になってしまえば、元の不平等な状態には戻れない。

戻る大義名分がない。

たとえ不平等な社会システムの方が幸せな社会だと証明されたとしても、表面上の平等を目指す流れは止められないでしょう。

 

 

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ネットで何十億人とつながることで、無意識に競争にさらされる。

自分の長所でさえもちっぽけに見えてきて、劣等感に変わっていく。

劣等感の矛先を社会の理不尽さに求めて不満を口にする。

 

 

僕が自分の会社の悪口を言う時。

その根源は僕自身の不甲斐なさだったりする。

僕の研究がうまくいかないことを、会社の仕組みのせいにしているだけだったりする。

認めたくないが。

 

 

より平等な社会が幸せな社会とは限らない。

平等になるほど、自分の能力に直面して劣等感に襲われる。

社会心理、なかなか手強い。

 

 

以上です。

今日も最高の一日を!