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こんにちは!研究者せしおです。
今日のキーワードは「カーボンニュートラル」
僕の研究のど真ん中です。
まずはカーボンニュートラルの話。
詳しくは経産省などのサイトにわかりやすく書かれています。
が、おそらく読みにいく人はほとんどいないと思うので、簡単に紹介しますね。
最初にカーボンニュートラルのカーボン。
温室効果ガスの意味です。
ざっくり言うと、CO2のこと。
次に、ニュートラル。
中立的という意味です。
ざっくり言うと、差し引きでゼロということ。
つまり、カーボンニュートラルはCO2の排出を実質ゼロにしようということです。
下図はイメージ。
(経済産業省のサイトより)
省エネしたり、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを増やすことで、CO2の排出量を削減する。
どうしても排出しちゃう分は、植林や大気中のCO2を回収貯留して差し引きゼロにする。
そうやって、2050年までにカーボンニュートラルを実現しようという話です。
日本のCO2排出量は年間で約10億トン。
日本の人口は約1億人なので、ざっくり1人10トンのCO2を排出している計算です。
一方で、呼吸で発生するCO2量は0.3〜0.4トンくらい。
CO2のほとんどは人からではなく、電気やらガソリンやらモノや食べ物の生産から発生しています。
ご自分の家庭だけでなく、全産業のCO2排出量を国民一人当たりで割ってます。
さらにざっくり計算してみます。
1トンのCO2を処理するコストを数万円とすると、10トンで数十万円。
4人家族なら年間100万円くらいはかかる計算。
日本だけで数十兆円かかる。
しかも、一回で終わりではなく、毎年です。
そのぐらい経済的なハードルは高いです。
それでも地球温暖化や異常気象を抑えるために、カーボンニュートラルを目指していこうというのがここ最近の大きな流れ。
世界的には3000兆円規模の投資がなされるとの噂もあります。
最後に少しだけ僕の話。
僕は脱CO2の研究を15年間くらいやっています。
その中でも、ここ1年の世界的な動きはとてつもないと感じます。
僕の研究にも間違いなく追い風なのですが、風速が強すぎて怖いくらいです。
当分、楽にはならなそう。
人生の中でこういう波はいずれ来るものだと思いますし、いずれ過ぎ去るものでもある。
あまり振り回されず、地に足をつけて、コツコツと一歩一歩進んでいきたいなーと思います。
以上です。
今日も最高の一日を!