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こんにちは! 研究者せしおです。
僕が会社に入った15年くらい前には、化石燃料枯渇が騒がれていました。
石油の可採年数はあと数十年。
石油の節約や代替が研究の目的の1つになっていたと記憶しています。
その後、石油の可採年数が増えていくという奇妙な現象が起きました。
石油の消費量は増え続けているのに。
一見、不思議ですが、カラクリがあります。
可採年数という定義が、今の技術で経済的に採掘できる量を消費量で割ったものだったのです。
年々採掘する技術が向上し、経済的に採掘できる量が増えていきました。
そして、可採年数も増えていきました。
石油は実はたくさん埋まっていて、枯渇は問題にならないだろうという感じになっていきました。
その結果、可採年数に着目することはなくなり、化石燃料枯渇という研究目的は消えていきました。
いつの間にか。
↑ 地球環境の悪者であることがわかった後も、化石燃料に支えられて生きています。。。
なかなか解決しない問題もあれば、いつの間にか解決した問題もあります。
話のネタにならないので、情報としても流通しにくいのですかね。
解決した問題は忘れ去られいく傾向がありそうです。
ちなみに石油の節約や代替を目的とした研究は、地球温暖化防止を目的として、何事もなかったかのように続いています。
石油を燃やすとCO2が発生し、地球温暖化の原因になるとされていますので。
問題と問題はつながっているものだとも言えますかね。
パンデミックや災害や紛争など、目の前に見える問題のインパクトは大きい。
一方で、解決していった問題もたくさんあるはず。
目の前に映る現実だけにとらわれないのも大切なことかなと思いました。
ここに書かれてあることもまた、1つの側面でしかないのでご注意を。
以上です。
今日も最高の一日を!