【1048個目】
こんにちは! 研究者せしおです。
哲学者の國分功一郎さんの「暇と退屈の倫理学」(新潮文庫)を読んでいます。
まずは、本の内容から。
ラッセルの1930年出版の幸福論の内容を扱っている部分の抜粋です。
現代人の不幸。
「食と住を確保できるだけの収入」と「日常の身体活動ができるほどの健康」をもち合わせている人たちを襲っている日常的な不幸。
飢餓や貧困や戦争に比べれば何のことはないと言う人もいるかもしれない。
日常的な不幸には、そうした大きな非日常的不幸とは異なる独特の耐え難さがある。
大きな違いは、飢餓や貧困や戦争にははっきりとした外的原因がある。
しかし、日常的な不幸にはそれがない。
ここからは僕の話。
確かに、と思いました。
たとえば、はっきりとした原因がある悩みと、自分でも原因がよくわからない悩み。
後者の耐え難さは、なんとも言えない感じがします。
どちらの方が不幸なのかは、わかりませんし、順位付けする意味もないと思いますが。
↑ 食べ物が豊富にあればそれだけで幸せ、とはいかない複雑な生き物のようです。
「食と住を確保できるだけの収入」と「日常の身体活動ができるほどの健康」をもち合わせている人の幸福と不幸。
豊かになればなるほど、この問題と向き合うことになりそうです。
ブログもそうですが、没頭できるものを見つけ、悩みという思考から距離を置くのが1つの解決策な気がします。
つまり、暇と退屈を避けるということなのかもしれません。
まだまだ本の序盤なので、結論を急がず、読み進めようと思います。
以上です。
今日も最高の一日を!